大きなカブを育てたい

アウトプットや記録の場として読んだ本や投資の事、食べ物の事など書いていきます。

【読書】インプット大全⑤LEARN 1番学ぶべきは自分自身について

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学び効率が最大化するインプット大全

 

 本書の中で1番ページ数の多い章だ。この次の章は応用・上級編であるADVANCEなので、実質的に最後の章である。

人が賢くなるために必要なものは人・本・旅

本から学べる事はとても多い。しかし、それは著者の一方的発信を読者が自分の尺度の中で独自に解釈する物で、一方通行的である。人から教わる、教える、議論をする、同じ目標・目的を持って高め合う、というのは双方向性があり、ただ本を読むよりも何倍もの刺激があり、モチベーションにもなるだろう。

 

レベルの低い交流会には自分は何もしないくせに人に頼み事ばかりする「クレクレ星人」がたくさん棲息していると書かれている。クレクレ星人の相手をしたところで、自分は何も得る物はないし、既に持っている知識や知恵とはいえ与え続けていると消費されている気になり、損しているように思えてストレスが溜まってしまう。極力クレクレ星人とは関わりたくないものだが、私の場合クレクレ星人と1番関わる機会があるのは職場なので如何ともし難しい。そんな職場に成長があるのかと言われれば、もちろん答えはNOだが、そう簡単に職を変えるわけにも行かないのでもどかしい。

 

コンフォートゾーンからの脱出

家と会社を往復する限り交友領域が広がる事はない。真理である。社会人になってからというもの新しい友達は全然増えていない。勤めている会社も従業員の性別に偏りがあるため、婚期を逃した人がたくさんいる。口を揃えて言うのが「出会いがない」だ。交友関係のコンフォートゾーン(快適領域)を出て、会ったことのない人に自分から会いに行かなくては交友関係が広がるはずはない。

分かっているのだが、コミュニケーションを不得手としている自分にとって、知らない場、知らない人というのはかなりのストレスがかかる。だが、そのストレスというのはマイナスの意味でのストレスではなく、良い意味で自分にプレッシャーとして刺激を与えるのかもしれない。コンフォートゾーン内での交友というのは、会話やコミュニーケーションが定型化しており、あまり頭を使わなくても考えなくてもどうにかなっている事が多い。一方で知らない場で知らない人と話す、というのは定型のコミュニケーションで使う脳の領域とはまったく違う部分をフル回転させることになるだろう。コンフォートゾーンは快適だが、そこから一歩踏み出す勇気を持ちたいと思う。

しかし、自分に合う人、興味や方向性が同じ人を見つけるのはそう簡単な事ではない。おそらくトライアンドエラーを繰り返すしかない。そうして人は成長するのだ。

 

人から1対1で学ぶ時に必要なこと

アドバイスに対する反論や意見は実行してから言うべきもの

せっかくしたアドバイスに対して「それって〇〇ですよね」とか「そんなの無理です」とか、反論する人がいると書かれている。私もそうである。当然アドバイスしている側は「せっかくアドバイスしているのに…」と不快な気持ちになる。私自身、どうしても思考回路がネガティブ方面に強く接続されており、なんでもネガティブな反応を示しがちである。自覚はあるのだが、長年強化されてきた回路をそう簡単に遮断できない。特に咄嗟に返事を返さなくてはいけない時に顕著に表れる。そして後で後悔する。自分の親がなんでも否定で答える人間で、さらに祖母もそうだったので代々受け継がれてきている呪いのようなものである。子供の頃から刷り込まれてきた思考のクセというのはそう簡単に変えられる物ではない。私もずっと悩んでいるがなかなか直せない。ひとまず本項に書かれている「反論や意見は、実行してから言うべきもの」を心に深く刻み付けたいと思う。

一方で、アドバイスという名のお節介や不適当なアドバイスを受けることも確かにある。大事なのはアドバイスを求める相手を間違えないことだ。

感謝に慣れは無い

感謝の言葉には慣れの効果がなく、100回でも100回でも感謝をされると人は嬉しくなるという。些細な事でも、人から何かをしてもらったら必ずきちんとした感謝の言葉を述べる。簡単なようで難しいが実践したい。

 

1番学ぶべきは自分自身について

これは本書の1つの答えであると私は感じた。

自分の長所や興味がある事、得意な事が分からない人が闇雲に勉強しても効果は薄いであろう。また、自分の短所や不得意な事が分からない人はいつまで経ってもそのマイナス面に足を引っ張られる。自分を知る事によって人は大きく成長することができる。

自分と向き合うインプットをして自己洞察を行い、自分と向き合うアウトプットをして、それを深める。また、新しい事にチャレンジをしてそれが自分に向いているか、または、向いていないのか、行動して初めて分かる事もある。

まさに今、こうして本を読んで自分の経験や内面を思い返しながらブログを書いている、というのは自分と向き合うアウトプットができている、と感じる。自分の課題ややりたいことの輪郭が段々とはっきりしてきた。「何をしていいか分からない」と迷っている人にはまず本書を勧めたい。最初は本の読み方が分かると良いな、くらいの軽い気持ちで手に取った本だったがあまりにも多くの学びがある本だった。だが、ここから行動に起こしていかないとなんの意味もない。今感じている事を忘れないようここに記しておく。

 

検定を受ける

私も著者と同じく、有象無象の検定を軽んじている。それっぽい協会が検定料とテキスト料で儲けるために役に立たない資格を次から次に産み出しているんじゃないの、と思っていた。正直該当する検定もあるとまだ疑っている。

しかし、特定項目について学びを深め、その証として資格を手に入れる、というのは漠然と勉強するよりもテキストという形で学びに筋道が立てられ、趣味レベルだと自分の興味のある点にしか目がいかないが、検定だとある程度包括的に学べる。そして、検定合格という形で学びの成果が残る。悪くないかもしれない。

世の中にどんな検定があるか、自分がどんな検定を受けてみたいか調べてみようと思った。

 

心理学は万能ではない

心理学を学ぶ人には「人を癒したい、助けたい」人よりも「自分の過去のトラウマを解消したい」という人が多くいるという。分かる気がする。トラウマがあるからこそ心理学に対して興味が湧くのだ。しかし、残念ながら自分自身を癒す、というのは自分自身を客観視する事が難しいため、心理学においては困難であるらしい。

トラウマがある人はまずカウンセリングを受けると良い、と書かれている。人に話を聞いてもらうだけでも辛さが軽減されることもあるだろう。これは本や教科書を読み込んでも得られない効果である。他人との関りで得られる効果は測り知れない。

 

旅に出る

海外に行くと日本の良い所、悪い所が分かる

なかなかまとまった休みも取れないので、滅多に海外旅行に行く事はできないが、海外旅行に行くと得るものはたくさんある。英会話に対して必死になるし、事前準備の段取りも重要だ。日本では見られない景色、できない経験は何物にも代え難い。数日間非日常の空間にいる事で普段の休日とは比べ物にならない程リフレッシュできるし、現地の人の生活や食べ物などは単純に興味深くて面白い。そして、海外に行くためには休みとお金が必要になる為、仕事に対するモチベーションも無理やりにでも上げられる。

そして、なんだかんだで日本が恋しくなるのである。夜でも気にせず歩き回れる、水道水がそのまま飲める、深夜でもコンビニで買い物が出来たり外食することができる。そして食べ物が美味しくて胃もたれしない。

他にそんな国はなかなかない。これは私の持論だが「日本嫌い」「もうこの国やだ」とか言っている人程海外経験が少ないように感じる。一方で、留学してかぶれてしまうパターンもあるが。日本の治安の良さ、整備されたインフラがどれだけ貴重で有難いものかは海外で何かアクシデントに合ってみないと分からないかもしれない。

行った事のない場所を歩く

先述のコンフォートゾーンは人間関係に限ったことではなく、場所にも該当する。行った事のない場所に行くと、ひらめきの脳内物質であるアセチルコリンが分泌されるという。わざわざ海外まで行かなくても脳は活性化するのだ。

食べログで見るべき場所は写真

今さら食べログの点数だけを頼りにしている人は少ないだろう。私が見るのは主に低評価の口コミだけである。低評価の口コミにこそその店の真実があると思っている。ただし、明らかな難癖や勘違い、そもそもレビューを書いている人に問題がある場合も多いので情報の取捨選択は重要である。高評価も低評価も決して鵜呑みにしてはいけない。

著者は食べログでは写真しか見ない、と書いている。プロが撮る宣材写真と違い、素人がスマホで撮ったありのままの写真でもすごく美味しそうに見えるなら実際に食べても美味しいという。これは目から鱗だった。

 

 

5回に渡り本を読みながらブログを書いてきたが、次が最後の章となる。とても時間がかかり、疲れる作業であったが得るものは多かったと思う。ブログを書いて終わりではなく、実践して自分に身に着けていかなくては真に「本を読んだ」ことにはならない。まだまだ遠い道のりだ。

 

【読書】インプット大全⑥ADVANCE インプットの効果は10年後のお楽しみ

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