最後に断食後の自分の変化や断食をして良かった事などをまとめて終わりにしたい。
断食後の変化
最初に断って置きたいのは、「劇的な変化」「そのまま固定化する変化」は無い。
変化は一時的な物で、身体的にも生活習慣でも、意識して維持していかなければあっという間に元に戻ってしまう。
あくまで断食生活が終わって初めてスタートラインに立ったのだ。
断食後1週間程度
胃のキャパシティが小さくなっている
断食後の数日間は1食分を2回に分けて食べるほどだったが、リバウンドを警戒して自主的に食べる量を減らそうとしていたせいでもある。
食べること、また胃が広がることなどへの恐怖心から食べることへの罪悪感のような物が芽生えそうで、少し危険だった。自己流で変な手順で断食をしてしまったり、変にのめり込んでしまうと摂食障害に繋がりうる危険性を感じた。
早寝早起きすぎてしまう
施設の生活時間がしばらく抜けないので夜は22時には寝落ちするし、その分朝も5時台に目が覚めてしまった。自分の生活リズムにさすがに合わないので徐々に寝る時間を遅らせて調整していった。
断食後1週間以降
胃の最大キャパシティは元の程度まで戻る
さすがに普通の1人前は食べられないと日常生活に支障が出るので徐々に食べる量を元に戻していった。ただ、大盛りやおかわりはしないようにして、本当の満腹になるまで食べないように気をつけている。
1日を通して食べる量を調整するようになった
また、満腹まで食べてしまっても、次の食事を遅らせたり、減らしたりして1日の中で調整すれば良いという認識を持つ事ができた。
睡眠時間も油断するとあっという間に元の木阿弥
現世は誘惑が多い。気がつくと0時を過ぎている。また、働いているとやはり心身が疲れるからか睡眠時間が断食中よりも1~2時間長くなった。睡眠については就寝も起床も強い意思を持ってコントロールしないとあっという間にズルズルと不健康なサイクルに戻ってしまいそうだ。
断食してよかった事
食への強迫観念が薄れた
断食に行く前は3食腹十分まで食べないとお腹が空いて辛くなってしまう気がしていた。実際、よく低血糖のような症状で元気がなくなる事があったがそれは血糖値をいたずらに上げてしまうからこそ起こる事だった。
今回3日間食べなくても割と元気に活動できることを身を以て経験したので食べなくてもどうにかなる、ということが体で覚えられた。
一食を大事にするようになった
ボリューミーな食事は1日1回、後は時間によって食べないか軽めもしくはローカロリーな食事にする、というルールにした。そもそもの自分の基礎代謝から考えても2食ボリューミーな食事をすると簡単に許容量をオーバーしてしまう。3食食べまくっていた時のことを思い返すと恐ろしい。一体1日何kcal摂っていたのだろうか。そのままその食生活を続けていたら果たして…
量が少ない店でも満足できるようになった
世の中には食事のボリュームが少ない店がある。腹六分程度にしかならなくても1口1口味わって食べたい物が食べられたのなら満足できるようになった。
食に費やす時間が減った
単純に食事の回数が減ったので何を食べるか考えたり、準備したり、実際に食べたりする時間が減ったので時間を創出することができた。その時間でこうしてブログが書けている。
食べたい物しか口にしなくなった
食事の回数が減った分、また、自分の基礎代謝を改めて認識したことで限られた摂取カロリーの中でどうでも良いものを食べようとしなくなった。
空腹でないのに食べるのを辞められた
上の項目とも関連するが、特に家にいる時に手持ち無沙汰になった時、カフェに入った時など、とくに空腹でもないのに食べてしまうことがあった。空腹でない限り食べる必要がないことが分かったので無意味に食べることを辞めることができた。
空腹を楽しめるようになった
断食中胃が膨らまない分腹回りがすっきりしていて、動きやすさやいつも履いていたズボンの締め付けがゆるくなっていることへの快適さを感じた。
満腹だと運動もロクにできない。満腹にしないことのメリットを実感した。
断食のデメリット、よくなかった事
特にない。1週間休みを取るのが大変とか、空腹感が辛かったとか、低血糖が本当にヤバかったとか、そういった細かいあれこれはあるが、どれも喉元過ぎればなんとやらだ。特にその後体の不調などは現れていない。
専門施設で断食をするメリット
断食で1番辛いのは食べていない期間よりもその後段階的に進めていかなくてはいけない回復食だ。家にも街にも食の誘惑は溢れている。そんな中で本当に空腹感が辛い回復食の期間をしのぐのはかなりの精神力が必要だ。
その点、専門の施設でなら食への誘惑もなく、「せっかくお金を払ったのだから」という意識も持てる。初めて断食をする人や、意思の弱い人は専門施設を利用するといいかもしれない。
やすらぎの里の良かったところ
・施設がきれい
・露天風呂、岩盤浴などの設備も良い
・プログラムが充実している
・施術が受けられる
・(あまり食べることはできないが)食事が美味しい
類似の施設がたくさんあるが、改めて他の施設と比べても私的にはイチバンである。プログラムや施術が不要な人はそういった施設もある。また、利用者は女性が多くなりがちだが、男性のために男性専用の施設も存在する。自身の目的や過ごし方に合わせて施設を選ぶと良い。
リピートするか?
他の初参加の参加者の方に聞いたところ、大体はまた来て断食をしたい、と言っていた。果たして私はどうだろう?1番のハードルは休みを取ることなのだが、それを差し置いてもそんなに近い将来リピートすることは無いだろう。数々のプログラムも、伊豆高原の観光地も初めてだから新鮮で刺激的だったが、あまり近い内にリピートするとすべてを流れ作業のようにこなしてしまって有り難みも効果も半減以下になってしまう気がする。私がもしまた断食をするとしたら、やすらぎの里での経験のすべてを忘れて生活が乱れに乱れてどうにも行かなくなった時だろう。
そして次に断食施設にお世話になる時もまたやすらぎの里を選ぶ。
記事一覧と簡単な紹介
やすらぎの里へ行く予定の方、もしくは検討中で施設の細かい点が気になっている方向け。
役に立った持ち物、役に立たなかった持ち物を紹介。
これも実際に行く方向けの記事。
周辺の買い物や観光スポットの紹介。初めて行く方向け。
bignakabu.hateblo.jp 断食1日目、東京駅から伊豆高原へ向かう様子と、実際の施設の様子。
2日目。まだまだ様子見の状態。
3日目。バスツアーが組まれているので内容は豊富。
空き時間に大室山と伊豆シャボテン公園に行ったので、一連の記事で1番ボリューミーな記事。
一碧湖の朝散歩。回復食も2日目になり食事もだんだん食事らしくなってきた。
DHCが運営する赤沢スパと最後の晩餐のコース料理。
理想の朝食と旅の終わり。