最終日は朝食を食べて帰るだけなので実質的な最終日はこの日だ。
長いようで短かった、あっという間だった、なんてことは全く感じない、1日たりとも漠然と過ごした日はなく、密度の濃い日々だった。早起きすると1日が長く感じられるのもあるかもしれない。
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6:30から朝のヨガ。朝のヨガは体を目覚めさせるためか強度が高めなので寝ぼけた体には少し辛い。腰痛持ち+手首を痛めているのだが太陽礼拝の一連のポーズをするので辛い局面も結構ある。
トレイルウォーキング
続いてトレイルウォーキング。天候が怪しかったが決行された。
DHC赤沢温泉の周辺の海岸沿いの道を歩く。
もちろん舗装なんてされていないので歩きにくいのだが相変わらずのスピードで進んでいくので汗だくになった。
(写真を撮る余裕もあまりなかった)
やすらぎの里へ戻ってきてぐったりしながらの朝のドリンクはもろみ酢ドリンク。
あまり酢は得意ではないが、このドリンクは刺すような酢の刺激が無く、飲みやすくて美味しかった。ドリンクを飲み終わった頃に雨が降り始めた。
とにかくフラフラだったが、ゆる体操へ参加した。
ゆるい体操で良かったが、それでも体を動かす事自体が辛かった。
朝食
お待ちかねの朝食。
なんと…みかんまで付いている…
うどんは半玉だそうだが、野菜がたっぷり入っているので食べても食べても無くならない。社会復帰に向けて噛む回数を数えるのを辞めた。
青菜の卵炒めはなんだか日本酒的な不思議な風味を感じた。卵が食べられることも嬉しい。具材はうどんと被っているが、無くならないうどんをずっと食べていると飽きるので良い箸休めになった。
そしてみかん!薄皮もとても薄く、瑞々しくて甘い。
飲み物類以外の甘いものは5日ぶりだったので嬉しかった。
朝のトレイルウォーキングの疲れが全く取れず、退所面談の時間までダラダラと過ごす。
面談ではこちらの質問にただ回答するだけでなくたくさんの+αを加えて答えて頂き、とても勉強になった。リピーターがたくさんいる理由も分かった気がした。
体重はあまり変化が無かったが、体脂肪率が減っていたのでただ食べなかった分水分が抜けたわけでなくちゃんと脂肪が減ったようだ。しかし、まだまだ落とさなくてはいけない。これで終わりではなく、ここからが始まりだ。
今後やるべき事、についてもアドバイスを頂いたので実践していく。
赤沢スパへ
続いてタクシーで赤沢スパに向かった。
一般的な行き方は伊豆高原駅まで出て無料送迎バスに乗るルートだが、空き時間があまり無かったのと、天気予報が雨だったので前日にタクシーを予約しておいた。
タクシー会社のgoogleのクチコミがあまりに悪かったので恐る恐る予約したが、電話応対はクチコミ通り散々だった。しかし、運転手さんはとても良い方だった。やすらぎの里の利用者を乗せる事も多いようだ。迎車料金込みで¥1,700程度だった。
朝のトレイルウォーキングの時に通過した際も感じたが、このDHCが運営している赤沢温泉郷、場所に似合わず、と言ったら失礼だが物凄い施設だ。
(名前が迎賓館な時点ですごい)
もともと行く気は無かったのだが、他の参加者が皆口を揃えて「良かった」と言うので行ってみた。とにかく施設が立派で綺麗だ。
やすらぎの里で割引料金でチケットを販売していたが売り切れてしまった。
ただ、検索したらおそらく同じ割引料金のクーポンが出てきたのでそれを利用した。
また、やすらぎの里には水着のレンタルが無料になる券が置いてあるのでそれも忘れずに持っていく。
スパ入口と中のマッサージチェア。
とにかく施設が立派できれい。
いざ入館し、水着に着替えて海洋深層水プールへ。ジャグジーに当たるのが楽しい。
私が1番気に入ったのはマグナムジェットという、バーにうつぶせの状態で両手でつかまって(顔は出す)下から強力なジャグジーで体を浮かせるものだ。バーを握り続けるのが結構大変だが、空を飛んでいるような気分になって楽しい。
他にも寝湯、サウナ、DHCのミネラルマスクを全身に塗ってサウナで温めるタラソハマムなど様々な楽しみ方ができる。
中でもこのタラソハマムが強烈に記憶に残ることになった。
コロナの影響でサウナの中に入れる人数が限られているため、外に並ばなくてはいけない。並んでいるとなにかとその場を仕切りたがる老婆が現れたり、サウナで泥マスクを流したまま勢い余って全裸で出てくる老婆が現れたりと様々なアクシデントがあった。(男女共用の施設である)
10~20分程待ってやっと入れたので満を持して全身にミネラルマスクを塗る。
ミネラルマスクはコロナ前は塗り放題だったようだが、今は紙コップに小分けにされた物を入館時に渡される。
あまり厚塗りしても効果がないようなので、適度に顔を含めて全身に塗りたくる。首の後ろなど忘れがちだが、しっかりと塗った。しかし、半分以上マスクが余る。
もったいないので重ね塗りをする。だんだん汗が出てくるので肌に塗ってある分がゆるくなってくるため、そこに重点的に塗り重ねる。それでも無くならない。
最終的にやけくそで厚塗りした。
しばらく時間を置いて、サウナ内にあるシャワーでマスクを流す。
しかし、シャワーが冷水しか出なかった。サウナで温まっているとはいえ、そこまで高温のサウナでもないし、厚塗りしたマスクが全然流れ落ちないのでずっとシャワーをあてて体をこすり続けているとすぐに体が冷える。
石鹸の泡とは比べ物にならない頑固さで肌にマスクが残り続ける。右足が冷え切ったら左足を流す、左足が耐えられなくなったらまた右足に戻る、を繰り返す。
辛い。それまでの楽しい気持ちが吹っ飛んで修行僧の気持ちになる。
滝行をする断食施設もあるようだが、まさかこんなところでセルフで滝行をやることになるとは。
シャワーブースは現在地からかなり離れた場所にあるので、適当に流してとりあえずシャワーに行ってしまえ、というのも不可能だ。なんとか足を流し、腕に移る。サウナでなんとか体を温めながら、腕も流しきった。
が、首の後ろまでしっかりと塗り込んでいたことを思い出す。首は1番辛い。シャワーを直接あてることも出来ず、手で水をすくって濡れた手で首の後ろをこする。そんなので厚塗りのマスクが落ちるはずがない。これもう全部落とすのにあと1時間くらいかかるかな、と途方にくれたところで…急に湯が出始めた。
それまでの苦労はなんだったんだ、と思いながら冷水しか出なかったはずのシャワーで体を必死に温めながらマスクを流しきった。
ちなみに、このマスク+サウナによる目に見えた効果は特に出なかった。
浴場は無いので、ロッカールームにあるシャワーブースでシャワーを浴び、DHCのスキンケア用品を塗って退館。バスを乗り継いでやすらぎの里へ戻る。
ご褒美の夕食
すぐに夕食の時間だったので食堂に行くと、テーブルセッティングがされていた。
最後の夜は1週間頑張ったご褒美でもあるコース料理だ。
本日のメニューはこちら。
メニューの裏面にはサラダときのこのマリネのドレッシングのレシピが書かれている。
まず前菜三種。早速面食らう。
断食明けだとか運動後だとかそんな事とは無関係にあまりにも美味しい。
まず1番最初に口にしたきのこのマリネがいきなり大ヒットというかこのディナーのMVPだった。とにかく旨味が押し寄せてくる。
やすらぎの里で断食をしてメニュー表をゲットしなくても惜しげもなくレシピがサイトで公開されているが
帰宅して早速作ってみたもののあの美味しさは再現できなかった。材料のうちコーボンは気軽に入手できないため入れられなかったが、コーボンにこそ旨味の秘訣がある気がする。
続いてごま豆腐。
同席したごま豆腐が好物と言って憚らない参加者がとても感動していた。濃厚なごまの風味がまったりと口いっぱいに広がる。これもレシピが公開されていた。
そしてプチトマトのだし浸し。
丁寧に湯剥きされたプチトマトにだしが染み込んでいる。プチトマト自体も美味しいもので、トマトの甘みと旨味に出汁の旨味が掛け合わさってこの小ささからは想像できないインパクトがあった。
続いてサラダ。特性のドレッシングをかけていただく。
葉物のラインナップがバラエティ豊かで、ケールの苦味やからし菜の辛味など様々な味と食感が味わえて面白い。
お次はさんまのつみれ汁。
これも素晴らしかった。
新鮮な秋刀魚が丁寧にすり潰されており。臭みがまったくなく、秋刀魚の旨味だけが凝縮された塊だった。
メインの鮭のホイル焼き。
焼き栗が付いているのが季節を感じて心憎い。
しらす以外の動物性タンパク質が1週間ぶりだったのでとにかく嬉しかった。
鮭の下に敷かれたじゃがいもにすべての食材の旨味が染み込んでいる。幸せ。
まいたけご飯。このやすらぎの里で食べられるもちもちの玄米との別れが寂しくなってくる。味付けは薄め。
デザートの豆乳のブラマンジェとたんぽぽコーヒー。
お腹のキャパシティ的には腹八分くらいだが、1皿1皿時間と手間をかけて丁寧に作られた品々で視覚と味覚と精神的には満腹だ。
夕食後には帰宅後の注意事項のお話があった。
そして、期間中に誕生日を迎えた参加者がいたので皆でお祝いをした。1週間共に過ごしたからか、無性に感動した。
岩盤浴と温泉に入って就寝。いよいよこの生活も終わりを迎える。
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