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【ネタバレ】るろうに剣心 北海道編 あらすじ④二十七頭龍閃と小樽の異変

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 るろうに剣心北海道編4巻のネタバレと感想

 

4巻あらすじ 

凍座尋問

蝙也が空を飛びながら周囲の見回りをする。味方にいるととても便利な能力だ。そんな蝙也を見た凍座は蝙也に爆煙をまとう化け蝙蝠の闘姿を見た。

凍座の尋問にアの三馬鹿(明日郎・阿爛・旭)を除いた隊全員で向かい、凍座は十本刀の姿を見て大喜び。早速大好きな決め台詞「希望と絶望の大地へようこそ!」で歓迎する。

凍座は尋問に応じるが、その条件は剣心と戦っている間のみ質問に答えるという。凍座と剣心の激しい戦い。剣心は水面を3歩走った。宗次郎いわく縮地でなら10歩走れるそうだ。

剣心はまだ実力を出しておらず、闘姿が見えないと凍座は言う。闘姿とは劍客兵器とは別の凍座固有のもので、元々弱かった凍座が強くなるために何万回と闘った過程で視えるようになったという。その者の闘いにおける本質が、取るに足らぬ者は獣畜生に、猛者に足る者は神仏魔物の如き異形の形に視えるらしい。

…そこで思い出すのは冒頭の蝙也だ。蝙蝠じゃあ獣畜生じゃないか…と思ったが、化け蝙蝠だったので魔物ということでセーフだ。猛者に足る。斎藤も狼だった気がしたが読み返したら大神だった。

宗次郎が「不思議なコトもあるんですね」と感心すると、周囲は即座に否定した。闘姿なんてものがあるはずが無いという。凍座白也は精神の平衡を喪失しているらしい。要するに、何万回も戦って頭がおかしくなって幻覚が見えているだけのようだ。

るろ剣は二重の極みやら屍人形やら人体精製やらトンデモな技や設定はたくさん出てくるが、一線は超えず、呪術的なものは存在せず、全てカラクリがある。なんかものすごく頑張ればできるかも…?というギリギリのバランスが良い。(不二についてはノーコメント)

凍座のあまりの強さに九頭龍閃を繰り出すが、倒れない凍座。ライフル弾も牙突も飛天御剣流も受け止めるその堅さに、何か技や術を使っているはずだと思案する斎藤。

猛者は地獄でのみ産まれる

そこに永倉が、劍客兵器の目的が外国勢力から日本を守ることであるならば、明治政府と手を組んで軍の一機関になれば良いと提案する。明治政府と劍客兵器の目的は同じ方向を向いている。わざわざ実検戦闘をする必要はない。

しかし、凍座は提案を却下する。確かに軍の下強兵を育てることは容易だが、それでは本物の猛者は産まれないと凍座は語る。「猛者に成るに何より必要なのは何事にも屈せぬ強靭な魂 そしてそれは地獄でのみ育まれる」劍客兵器を倒す為に集まった者たちは皆地獄を経験してきて、今がある。凍座の言葉を誰も即座に否定することができなかった。

地獄ならば一瞬で猛者に育つ事ができる、そう言って凍座が指した先には隠した角が露わになり、大人の鬼となった闘姿を持った栄次が現れた。ライフルを構え、宗次郎を狙い、そして撃った。栄次、やっぱりだめだったか…

…と思ったら、銃弾は凍座に向けて放たれており、手で受け止めた。まだ角の全てが曝け出されたわけではない。角が伸び切る時を待ち望む凍座。

宗次郎は宗次郎で、この距離なら回避も反撃も余裕だという。今の栄次ではいくら復讐の鬼になったところで、到底宗次郎を倒すことはできないのだ。

栄次は隊に入るが、十本刀が逃げたり裏切ったりしたらブッ殺すと宣言する。その言葉にショックを受けている剣心。新月村での説得も栄次の心の奥底までは届かなかったのか。宗次郎は栄次に対し「いつでもどうぞ」と言う。宗次郎的には煽っているわけではないだろうが、自分が栄次だったらじゃあお望み通りやってやるよ!となってしまいそうだ。栄次はまだ本当の復讐鬼になったわけではない。

二十七頭龍閃

そして何事もなかったかのように尋問が再開される。なんと九頭龍閃の3連発、二十七頭龍閃だ。(それって足すもの…?)その最中、剣心の闘姿が視えた。神速故に静止する竜巻であった。神仏魔物なら対処できても現象には対応できない。さすがに倒された凍座。気を失う刹那、次の実検戦闘の場所を告げる。次の戦場は小樽だ。

 

斎藤は政府に増援を要請したが、人員も資金も北海道へは回せないと突っぱねられる。今後の方針は実検戦闘を阻止しながら劍客兵器のアジトである本陣を探し、本陣を発見次第全戦力を投入して叩き潰すことになった。北海道は広い。そして開拓もまだまだ進んでいない頃だろう。そう簡単に本陣を見つけることはできない。

次の実検戦闘への対処として隊が3つに分けられた。小樽に剣心、左之助、アの三馬鹿、札幌に斎藤、永倉、栄次、函館は安慈をまとめ役に十本刀が残る

家族写真

小樽へ向かう前に、薫は剣心、剣路と家族写真を撮った。御守り代わりにそれぞれ1枚持つことに。死亡フラグにしか見えない…。

一連の出来事の報告を受けた東京の弥彦。燕に応援に行ったほうが良いのでは、と言われるが、本当に弥彦の力が必要になった時には剣心から呼び出しがかかるからその時を待つという。その時が来たら、きっと神谷活心流奥義・刃止め刃渡りの新たな進化系を見ることができるだろう。

 

小樽には馬で向かう。当時道がどうなっていたか分からないが、こんな感じのルートだろうか。

何故一緒に行かなくてはいけないのかと文句を言う旭。同行は阿爛が言い出したことだという。 阿爛が小樽へ行きたがった理由はお金儲けだった。小樽は開拓により、本土からの物資を内地へ送る拠点となったため人や金が集まる活気溢れる街になっているという。

一方二十七頭龍閃を喰らった凍座が目を覚まさないので、代わりに土に潜れる土居潜具羅(どい もぐら)が尋問を受ける事になったが作戦の詳細は部隊将にしか知らされていないため何も答えられない。そもそも潜具羅は自在に土に潜れるのでいつでも逃亡することができる。凍座は敗北と再起を繰り返し、その度に強くなってきた。サイヤ人的なものだ。次に目覚める時にはとてつもなく強くなっているようだ。仲間からもこのまま死んだ方が世のため人のためと言われる始末である。凍座が目覚めるまで函館の実検戦闘は保留ということで、十本刀の出番はもう少し先のようだ。

小樽の異変

小樽の街を歩くと、物騒な輩が多く、さらに大人から子供まで全員が刀を持っていた。

小樽の役人によると、もともと小樽には全国から働き口を求めて人が集まってきていたが荒くれ者も多かったが、さらに樺戸集治監からの脱獄囚が大量に流入してきた為、治安崩壊寸前であった。そこに雅桐刀と呼ばれる刀が大量流通し、一般人まで自衛のためにこぞって刀を買い求めたため今のような事態になっているという。

雅桐刀は大量生産のみに特化したなまくらで、たいしたことはないが、その生産力で北海道中、ひいては日本中に刀が出回ったら大変なことになる。しかし、刀の出処である雅桐という人物を探ろうにもあまりに流通量が多いため上手くいかないのであった。

今後気になるポイント

・栄次の今後

・弥彦はいつ北海道へ呼ばれるのか

・家族写真はあからさまなフラグに見えるが果たして…

・目覚めた凍座の強さ

感想

栄次の今後が気になって仕方ない。おそらく隠された角が全て露わになる展開はあるだろう。それでもなんとか踏みとどまって、闘姿が鬼ではなくなって、最後に宗次郎と戦って倒すことはできなくても一矢報いることができて、栄次も宗次郎も何か答えを見つけることができる、というのが少年漫画的セオリーな気がするがどうなるだろう。

ふと思ったが、明日郎が無限刃を持っている事を十本刀たちが知ったらどうなるのだろう。おそらく取り返す事に躍起になると思うのだが…争いの火種はまだまだある。

次巻の発売は2020年・冬。まだまだ先である。

他の巻のあらすじと感想はこちら

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