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アウトプットや記録の場として読んだ本や投資の事、食べ物の事など書いていきます。

【読書】インプット大全⑥ADVANCE インプットの効果は10年後のお楽しみ

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【読書】インプット大全⑤LEARN 1番学ぶべきは自分自身について 

学び効率が最大化するインプット大全

  

 ついに最終章だ。今までは各項目別に細かく解説されてきたが、この章ではそれらのインプットをより効果的に行う方法について書かれている。

インプットとアウトプットの間

インプット→アウトプットの直行便ではなく、間にメモリー、要するに記憶をする工程が挟まる。記憶を強化するためにはただただ反復して丸暗記をするのではなく、情報を付加して複雑化、ボリュームアップをする事で記憶をしやすくするものだ。

例えば語呂合わせ、自分の言葉での言い換え、視覚化などである(書籍の中ではもっとたくさん挙げられている)

私が学生時代勉強をする際は、時間がかかってでも自分でノートをまとめ直さないと覚える事が難しかった。その代わり自分の言葉で言い換えてノートを作った部分に関しては高得点が取れた(大体テスト直前にやり始めるのでテスト範囲の全てをまとめ直すのは不可能だったので総合得点は推して知るべし)自分の経験から情報をかみ砕いて自分の言葉で吐き出す事の重要さを知っていたが、改めて本に書かれている事で、非効率だとは思いながらもやっていた自分の勉強法が妥当であった事を知れて良かった。おそらく今後も何かを勉強する際は私は自分の言葉に言い換えたノートを作り続けるであろう。

 

アウトプットはインプットの直後に行う

映画を見た後に感想のメモを書いていた事は以前もブログに書いたが、内容は惨憺たるものだった。「普通に面白かった」「なんだかんだでこれはハッピーエンドでは?」「自然の映像がきれいだった」この程度の事が羅列されているだけである。読み返しても何について言及されているのか分からない。これらのメモは映画を見に行った日の夜に家に帰ってきてから書いたものだが、すでにうすぼんやりとした映画の印象しかメモに残されていない。また、その日の夜にメモを書けなかった時は翌日に書いていたが、内容はさらに薄くなり、メモの量自体も当日書いた時の半分以下になっている。

良い映画を見た後は鑑賞した直後に自分の気付きや印象的だった場面、その解釈などを全てノートに記録する。記録しなかった部分はおそらく1週間後にはほとんど忘れているだろう。全てをアウトプットしきるというのは、前述の記憶の増強化に必要な要素が全て含まれているという。とにかく記憶は新鮮な内にさばいて料理する事が重要である。

 

マンダラチャートを作る

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画像出典:ビジネスパーソン必見!大谷翔平が高校時代に使った「目標達成シート」の作り方|@DIME アットダイム

画像は大谷翔平選手が高校時代に書いたマンダラチャートである。本書で取り上げられていたので気になって検索してみて圧倒された。中央に目標(ドラフト1位指名8球団)が置かれ、それを達成するために必要な事項で囲まれている。さらにその必要事項を満たすのための要素で囲む。目標と達成に必要な事、そのために取り組むことが視覚的に明確化される。明確化される事で、日々の練習に対する意識や取り組み方も漠然と練習するのとは全く違ったものになるだろう。そしてその結果、彼はメジャーリーグで活躍している。もちろん身体的な素質も重要であるが、素質だけでは一流の選手になれない。恵まれた素質をいかに伸ばすか。そのためには身体だけでなく脳の使い方やコントロールも非常に重要な要素となる。

 

このマンダラチャートは目標達成の目的だけでなく、アイデア出しや講義の記録など、様々な分野に応用できるという。

マンダラチャートを作ると、自分の脳の中にある要素が整理された状態になる。 脳の中を整理し、自分の目的を明確化する事で自分のインプットに必要な物を探すためのアンテナが立つ。闇雲にインプットを行うよりも目的やそれに必要な物を取捨選択できるようになり、より効果的にインプットを行うことが出来るようになりそうだ。

 

インプットを行う際は目的を3つに絞る

脳が1度に記憶して処理できる情報は3つまでだという。せっかくインプットするのだから、あれもこれも1回でものにしてやると欲張りがちになるが、脳のキャパシティはそこまで大きくないのだ。潔く3つに絞ってそこに集中することにより、確実に3つを得る。その繰り返しを行うことで学びを深めてくのが遠回りなようで確実に成長していくことが出来る唯一の手段なのだ。

 

インプットの効果は10年後

インプットとは、ただインプットして終わりではない。それを自分なりに理解して、実践し、習慣化して、自分のものになってそこで初めてインプットが完了したと言える。ただ知識として知っているだけでなく、自分の血肉にしなければならないのだ。それは数日、あるいは数週間でできるものではない。

この本を読んだ事で、たくさんの気付きを得た。目から鱗がポロポロ落ちたし、自分の生活習慣にも大きな影響を及ぼした。しかしまだまだここ10日間程度のことである。これを継続し、習慣化していかなければこの本を「読んだ」と真には言えない。道のりは遠く険しいが、その先に何があるのかとても楽しみである。

 

 ということで、「インプット大全」を読了した。ただ本の読み方や映画の見方などが分かると良いな、くらいの軽い気持ちで買って読み始めたが、あとがきにあるように仕事のためだけではなく、人生をより豊かにするためのヒントがたくさん書かれていた本だった。本自体も分かりやすい文章でとても読みやすいので、学生から社会人まで、インプットの仕方に悩んでいる人以外でもたくさんの人に読んでもらいたいと思った。

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bignakabu.hateblo.jp