大きなカブを育てたい

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【読書】インプット大全③WATCH 作品を理解するにはまず他者を理解できるようになる

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学び効率が最大化するインプット大全

 

作品を理解するということ

この本を読む前から私が課題としていた「watch」の項目である。つまり、映画や絵画、テレビやライブなど目で見るタイプのインプットである。

私がどれほど視覚によるインプットからのアウトプットができないかと言うと、映画を見ても「普通に面白かった」「〇〇がかわいかった」「あのシーンは草生えた」美術展に言っても「すごかった」「あの絵は迫力があった」「生で見ることができてよかった」「絵が上手かった」程度の感想を述べるだけで終わってしまう。そしてすぐに見たものを忘れてしまう。我ながら酷い。見たものを自分なりに咀嚼して取り込んで何かしらを産み出すという作業が一切出来ていない。

自覚はしていたが、どうすれば改善できるのかが分からなかった。映画の感想をノートに書いてはいたが、勢いだけで表面をなぞっているだけで感想の域にも達していない。ここに公開したいが、恥ずかしいのとその作品のファンに怒られそうなので公開できない。さらに、感想の半分は映画館のフードの感想だった。フードも映画館での映画鑑賞の要素として大事ではある。しかしフードの感想程度しか映画の感想を書けていないのは如何なものか。

ということで、話が大幅に逸れたが、このWATCHの項目。様々な作品鑑賞に関する記述が主だと思っていたが、章の半分は人間観察であった。本や映像から学ぶ事は多い。だが、他者と関わり合いながら日々生きていく人間にとって、他者から学ぶ事、他者を理解していかなければ支障が出る事も多い。また、映画の登場人物は人間であり、(もちろん例外あり)作るのも人間である。人間を理解できなければ作品の理解も進まないと言えよう。

米空軍パイロットが提唱した突発的な出来事に臨機応変に対応するためのOODAループは初めて聞いた。本ではさらっと触れられているだけだが気になるので宿題とする。

 

「見る」インプット力は観察力で決まる

 

当人の観察力の範囲でしか物事を見てもインプットできないと書かれている。得られている情報から何を考えるか、何を考えて何を見るか、観察力が無ければただの視覚情報として流れていくだけである。本著で紹介されている観察力を磨く 名画読解は絵画の読解の本ではなく、絵画を通して観察力を磨く本との事で、気になるので今後読んでみたいと思う。

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生涯映画ベストテンを挙げてみる

 

映画の項で、著者の樺沢先生の生涯映画ベストテンが発表されている。10位にSAWがランクインしている。どちらかというと感動系がお好きなのかと思っていたので少し驚いたが、検索したら本気の解説(ソウ SAW 完全解読)が出てきたので本当にお好きなのだろう。私もSAWが大好きである。これまた陳腐な感想しか私には書けないが、終盤のどんでん返しからの伏線回収で全てがスッキリしながら味わう絶望感はなかなか他では味わえないカタルシスがあり、何度見返しても、結末が分かっているのに感心してしまう。

 また話が逸れたが、私も生涯映画ベストテンを挙げてみようとした。しかし、ベスト5まで絞り出すのが精いっぱいだったし、半分は子供の頃から見ている映画である。映画をまったく見ていないわけではないが、ベストテンに入れるものではないような作品ばかり見ている。どうにもひねくれ者で人気作や有名な作品は避けて通るフシがあるのでメジャーどころでも見たことがない作品ばかりである。特に感動ものは避けて通りがちなので、感性を磨き、視野を広げるためにも、食わず嫌いせず様々な作品に触れて、ベストテンに入れられるような作品と出会いたいと思った。(もちろんメジャー=名作ではない)

 

ライブを観る

ライブとは音楽のライブだけでなく、演劇やミュージカル等目の前で行われるパフォーマンス全般である。以前は演劇をよく観に行っていたこともあったが、めっきり行かなくなってしまった。目の前で演じる役者の迫力、耳に届く生声、音響や照明による演出、舞台という限られた空間でストーリーを展開するための様々な工夫。これらは生で見た者にしか分からない。五感が揺さぶられ、映像作品とは違った刺激、感動がある。

当時観ていたのはもっぱらコメディだった。私の好むエンターテイメントとは笑いであり、お金を払って感動物などで悲しい思いをするのが嫌だったからだ。(その癖不条理な物語やホラーは別腹で大好きである)コロナさえなければ今すぐにでも観劇をしたくなった。

 

ようやく半分

3日かけてようやく半分読み終えた。今までの読書ペースならおそらく1日で読めていたはずであるが、その従来の読み方だともう3日後には大半を忘れていただろう。ブログに何を書こうか考えながら読んで自分に取って重要だと思われるところのメモを取る→本とメモを読み返しながらブログを書く、という作業は普通に本を読んでいた時と比べて脳がフル回転しているようでとても疲れる。普段は本を読みながら別の考え事をしたり、関係ない事を思い出したりする事があるが、この読み方をしていると脳のメモリが全てこの本の内容を処理する方に回るので、余計な事を考えなくなった。逆に言うと、どうしても気になることがあると本にまったく集中できなかった。こうして本と向き合い、読み返し、実践する事で今後の自分にどのような変化を起こすことができるのか楽しみである。

 

ハウツー本(という呼び方が合っているのか分からないが)とはいえネタバレや、他の人の考えを事前に入れたくなかったので本著の他の人の感想などはあまり調べないようにしていたが、1度だけ思い立って検索した時に、本著が要約されたページがあった。おそらくその要約だけ読んだところで他人が他人の視点で重要部分をピックアップしただけなので読んだ人の身にはならないだろう。

 

かと言って私が今こうして書いているこの文章が何なのかと言えば、本を読んで思いついたことや思い出したことの備忘録やtodoリストでしかなく、他の人が読んでも何の為にもならないだろう。どちらかというと当該の本を読んだ事がある人向けで、本に何が書いてあるかはこのブログを読んでもあまり読み取る事はできないと思われる。核心的な事はぜひご自身の目で確かめて、そして何かを得て欲しい。しかし、このブログを書くという行為は自分にとっては本の内容をかみ砕いて反芻するために必要なプロセスなのである。ただ、自分のためにやっているだけである。それでもこうして読んでいただけると、少し、いや、かなりうれしい。

 

 

【読書】インプット大全④INTERNET 1番やってはいけないのはネットサーフィン 

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