大きなカブを育てたい

アウトプットや記録の場として読んだ本や投資の事、食べ物の事など書いていきます。

【読書】アウトプット大全②TALK 説明は最高のアウトプットトレーニング

前回:【読書】アウトプット大全①RULES あなたは読んだ本の内容を説明できますか?

 

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インプットよりアウトプットの方が行動の種類が限られているため、 先に読んだインプット大全と比べると1つあたりの章のボリュームがかなりある。

 

最も簡単なアウトプット=話す

アウトプットが苦手な人は日本人の中にとても多いと思う。私もその1人だ。そんな人はまず、昨日の出来事を人に話すことから始めると良いという。

あまり親しくない同僚などと雑談をする時に、自分の出来事を話すかどうか迷ってやめてしまうことがある。この人は私の日常の出来事なんて話されても興味ないだろう、とか、そもそも面白い出来事でもないし、気の利いたオチもない、上手く自分に説明できないかもしれない、なんて事をぐるぐる考えた末に諦めて黙り込んでしまうパターンだ。

 あれこれ考えるよりもとにかく話す。話す回数が増えると、自然と親しくなる。そして自分のことを開示すると、相手からも自己開示をしてくれるようになる。(自己開示の返報性)そうして関係性が深まっていき、信頼関係が出来上がる。まずは話してみなければ何も始まる事はないのだ。それに、余程悪意がある相手でなければ、多少つまらなくても話を聞いてくれるし、そこから思わぬ話題に発展して共通点を見つけたりすることもある。恐れずに、とにかく話す。それがアウトプットの第一歩である。

見聞きしたもの、経験したことを何度も話す事によって、自分の記憶が増強される。話す事によって記憶や考えが整理される。話す事は相手を楽しませたり、有益な情報を提供するだけでなく、自分にとっても大きなメリットのある行為なのだ。

 

説明をする、は最高のアウトプットトレーニン

アウトプットが苦手な人は説明をするのも苦手、と書かれているが真理であると思う。説明をするのが苦手な人は得た情報の理解できておらず、自分のものにできていないからだ。また、説明するためには理解した情報を整理して筋道を自分なりに立てる必要がある。そうでないと話している途中でこんがらがってしまう事になる。

説明をする、というのは断片的な記憶を繋げてエピソードを作らなくてはならない。すると単純な断片よりも記憶として脳に残りやすくなる。何かをインプットしたら、それを人に説明するアウトプットを行う事を習慣化したいと思う。

 

学ぶ前に質問をする

学んだ後に質問をする、というのは一般的な勉強法で、学んで分からなかった疑問点が解消される。逆に質問が生まれない学びは本当に理解したことにはならないとインプット大全に書かれていた。

しかし、質問をするというのは「学んだ後に」「誰かに」すると決まっているものではなく、「自分自身に」「学ぶ前に」質問をすることでも効果が得られるという。インプット大全でも紹介されていたが、「何を学びたいか」を学ぶ前に自分に問う事により、学びの目的を明確化し、アンテナを立てる。すると、より目的部分に集中することが出来、結果として散漫に学ぶよりも得る物が多くなる、という寸法だ。

これは、今後何かをインプットする時に事前に必ず行いたいと思う。

 

緊張を味方にする

話す、という行為は簡単であるが時に非常に難しくなる局面もある。たくさんの人の前で話したり、深刻な話をしなければいけなかったり、目上の人や苦手な人と話す時などだ。ただし、適度な緊張はパフォーマンスを向上させるという。緊張を味方に付けるためにはその局面を避けるのではなく、慣れなくてはいけない。急に上手く乗りこなせるようになるはずはないのだ。具体的な方法は以下の書籍に書かれているという。樺沢先生は精神論などではなく脳科学や心理学的根拠に基づいて分かりやすく説明をされるので、説得力も実際の効果も段違いであり、今後できるだけ著作を読みたいと思う。

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大事なのは伝え方

アイコンタクトの効用

人と話す際に重要なのは話す内容以上に話し方であるという。言葉の意味そのものよりも、視覚情報や聴覚情報から受ける印象の方が圧倒的に大きい。どんなにいい事を話していたとしても、そっぽを向いて自信なさげにボソボソと話していたら相手には何も響かないのだ。

 アイコンタクトを取られると、ドーパミンが分泌されるらしい。ドーパミンは幸福物質であり、モチベーションを高めて記憶を増強する効果があるという。ただ話すだけでなく、アイコンタクトを取るだけでこれだけのメリットが付加されるのである。

 

クッション話法

これは私の大きな課題だが、部下への注意の仕方、という永遠のテーマがある。

注意をする際、かならずほめる要素も取り入れる、というのはもはや一般化しているがやりがちなのがNo But法だ。とにかく注意したい事が頭の中を占めていて、「注意をする→でも〇〇はよかったよ」という順番で伝えてしまうパターンだ。注意された時点で注意されたことにしか意識が行かなくなってしまい、後半の褒められている部分なんてまるで頭に残らなくなってしまう。

これに気を付けて、「先に褒める→でも…(注意する)」と伝えるYes But法を行える人は多いが、ここで自分がされて嫌だったのは、いくら先に褒めたところでその後に何倍ものボリュームで注意されたり不適切な言い方で注意されたりすると、結局最初に褒められた部分なんて吹っ飛んでしまって嫌な後味だけが残る。その注意された内容が理不尽だったりするとなおさらだ。ただ順番だけ気を付ければいいのではない。Yes But法をテクニックとして使っている人は多いが、YesとButのバランスやButの伝え方にまで気が回る上司は多くは無い。

悪口を言う=ネガティブ思考のトレーニン

ポジティブな言葉とネガティブな言葉のバランスを変えるだけで、仕事の成功率が上がったり、夫婦関係が円満になるという。話す時は、必ずネガティブなワードの3倍ポジティブなワードを入れる。それが成功の秘訣だ。

悪口を言うとスッキリする事もあるが、その裏にはたくさんのデメリットがあるという。悪口を言うとコルチゾールというストレスホルモンが分泌され、免疫力が低下したり認知症リスクが増加したりするという。スッキリする感覚があっても、脳内事情はそうでもないようだ。

悪口を言い合う事で、連帯感が生まれる事があるが、そんな関係はやはり、デメリットしかない。悪口を言う、というのは人の欠点や悪いところを探してアウトプットする訓練をしているのと同じであるという。やればやるほど上手くなっていくだろうし、そこにしか目がいかなくなってしまうだろう。そうしていく内に、他人だけでなく自分に対しても欠点探しをしてしまうようになる。他者に向けていたはずの刃が自分をも傷つけるのだ。悪口は百害あって一利なし。人間関係にはつきものだが、極力避けて通るべきである。

 

ストレスはコントロールできるという感覚を持つ

同じストレスを受けていても、「コントロールできる」という感覚を持つだけでストレスの影響は軽減されるという。

人に相談することで頭の中が整理され、自分で対処法や方向性を見出すことが出来る。すると、コントロールできそうだ、と思える事によってストレスが軽減されるのだという。相談して答えが出なくても、自分の中で問題に対する意識が変わる。カウンセリングの効果はこういったところにあるのだ。

しかし、実際問題気軽に相談できる相手というのはなかなかいない事が多い。自分が自己開示を苦手としていたツケが回ってきている。今いなかったとしても、次に大きく悩む時がくるまでに見つければいい。過去の積み重ねである今を変える事は出来ないが、今を積み重ねて作る未来は変える事ができる。この事を深く胸に刻み、日々の行動を変えていきたい。

 

次回:【読書】アウトプット大全③WRITE 書く>話す

 

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