年末年始は福袋を買い漁っていたが今度はバレンタインのチョコレートの催事が楽しくて仕方がない。百貨店の思うツボだ。経済は回してナンボだと自分に言い聞かせつつ、気になるチョコレートを買い漁ったので紹介していきたいと思う。
即位の礼のお土産というキラーワード
最初に紹介するのは東京駅グランスタで通りすがりに目についた生ガトーショコラ。
「即位の礼のお土産」とデカデカと書かれており、とろけるような断面の写真にも惹かれる。
(画像は公式サイトより引用)
【即位の礼のお手土産】生ガトーショコラonlineshop.maisoncacao.com
即位の礼の土産ということは、日本が世界各国の元首に対して自身を持ってオススメする皇室御用達ガトーショコラである、と捉えて良いだろう(?)
ショッパーがまた特徴的で良かったのだが反射してどうやっても上手く撮れないので背景に見切れるに留める。
立派な箱に入っている生ガトーショコラ様。小ぶりではあるがお値段2,500円である。
小麦粉を一切使わずに作っているので生チョコのように濃厚、とお店で説明を受けた。
乳等を主要原料とする食品?
品質表示を見てみると、チョコレート、卵、乳等を主要原料とする食品、砂糖、カカオニブ(以下添加物省略)と並んでいる。
乳等を主要原料とする食品が謎だったが、調べてみると定義の範囲が広いようではっきり分からない。中に入っている説明書きには「バターでリッチに仕上げました」と書かれているのでバターのようでバターの定義には入らないバター的な何かなのだろう。
(バターが原材料だとしても乳脂肪分が少なかったり他の物が混ざっていると乳等を主要原料とする食品となるらしい)
食べ方
この生ガトーショコラ、冷たい状態と温めた状態の2つの食べ方がある。
また、スライスする際は勿体ないので薄~く切ってちょこちょこと食べがちだが(チョコだけに)1~1.5cm程度にスライスするのがちょうど良く味わえると思う。
カカオ61%のチョコレートを使い、砂糖の量もチョコや卵、油脂よりも少ないので甘さは強くない。コーヒーだけでなくワインやウイスキーにも合うだろう。紅茶ならコクのある深い味わいのある茶葉じゃないと負けてしまうかもしれない。
冷えた状態で食べてみる
まずは冷蔵庫から出したそのまま。
生チョコのような見た目そのままに、濃厚でなめらかな口当たり。
といっても焼いているので外側に近い部分は少し食感があって食べごたえがあるが、それでも口の中に入れていると溶けてなくなるほどの柔らかさだ。
中心に近づく程生チョコに近くなる。
カカオ分が高めだが変なエグみや渋みは無く、香り、口溶け、濃厚ななめらかさと、チョコレートの魅力だけを集中して楽しむことができる。それでいてしつこく舌の上に残ることはなく、すっと後味が引いていく。
できれば、冷蔵庫から取り出してすぐのカチカチに冷えた状態よりは少し常温に馴染ませた方がより風味や口溶けを楽しめるかもしれない。
少し温めて食べてみる
電子レンジで少し温めると、フォンダンショコラのように中央部分がとろけてくる。
ガトーショコラを焼いている時のような香りがキッチンいっぱいに広がる。
食べてみると、冷たい時とは全くの別物だった。
外側はふわふわと柔らかいスフレのようで少し卵の風味が出てくるし、中央は柔らかくとろけていて、よりチョコレート自体の味が主張してくる。甘味も冷えている時より少し強く感じた。
フォンダンショコラやガトーショコラにはアイスクリームや生クリームが付き物だが、これに関しては不要であると思う。これだけで完成されている。
色々御託を並べたが、一言で言えばとにかく美味しい。食べて無くなってしまうのが寂しい。
バレンタインのテンションでもなければ買うのに少し躊躇する値段とサイズの対比だったが、確実にまたリピートするだろう。